『広い視野に立って,社会に対する関心を高め,諸資料に基づいて多面的・多角的に考察し,我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を深め,公民としての基礎的教養を培い,国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。』これが文科省いうところの社会学習の目標なんですが(これだけで拒否反応が…)、どうにも社会と聞くだけで、「いやや~、覚えるのは苦手!」「歴史なんて興味ないし!」「地図の見方がわからへん」なんて人もいます。でも逆に言えば、きちんと知識を整理して、うまく項目を暗記し、図表やグラフの読み取りができれば確実に点数が取れる科目。何しろ、社会という科目は、数学や英語と違ってテスト前から出題される「答え」がわかっている科目なのですから。でも暗記だけに頼るだけでは高得点は望めません。最近は単に項目を暗記するだけではなかなか正解にたどり着けない「記述形式・説明形式」の問題や、図表や資料を使った問題(中には計算問題も!?)や、時事問題などの出題も多く見受けられます。では、どうやって学習していけばいいのでしょうか?

 まずは最低限の知識をしっかり確保することです。例えば都道府県や県庁所在地。世界の主要国の国名と位置(そうですね、まずG20に参加している国を)。基本的な地図の見方(地形図の読み取り→縮尺と方位の理解)。歴史で言うと、ざっくりとした時代区分。主要な歴史上の人物(42人:このHPを参考に。www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/gakuryoku/kateigakushuu/shakai.html)などなど。まずは基礎知識を完璧に定着させましょう。で、大事なのが「イメージ」です。都道府県を覚えるときにも、名前を順に列挙するのではなく、頭のなかに日本列島が浮かんでいるかどうか、どのあたりにどの都道府県があるか、ちゃんと位置関係が把握できているかをチェックしながら覚える。世界の主要国もそうですね。世界地図を絶えず頭に思い浮かべて整理していく。歴史上の人物は、どの時代に出てくる人なのか、そしてなぜその人が歴史上に名を残したのか、登場した時代はどんな生活を送っていたのか、文化遺産や文化財はどんなものがあったかをイメージする(歴史なので、流れや因果関係の読み取りも大切ですが、まずざっくり覚える。)。細かい知識は、そこから枝葉のように増やしていけばいいのですから、まずは根や幹をしっかりさせることが大切です。そのためにも教科書を何度も読みこむ。教科書に出てくる写真や表、グラフにも必ず目を通す。何はなくても、何しろ地図を開ける、眺める癖をつける。もちろん新聞にも目を通して、いろんな「社会問題」に対しても、何?なぜ?どうして?といった問題意識を持つよう心がけてみてください。社会の点数アップは、習うより慣れろですよ!



勉強に対して集中できないときは誰しもあると思います。そんな時は皆さんどうしていますか?人それぞれ『集中力を高める方法』があるとは思いますが、集中できないときはダラダラとしてしまい、宿題など中途半端、やっても間違いだらけといった経験はないでしょうか。そういうときはまず「制限時間を作る」ことを心がけてほしいと思います。ダラダラやっていると、もっとつまらなくなります。しかし、制限時間を作ることはもっと大切な意味があります。自然と集中力が高まり、行動などに創意工夫が生まれてくるからです。例えば宿題がやる気がでないときは、制限時間を決めましょう。そしてその制限時間は短めの時間を設定するのがポイントです。短い時間を決めると、今やっている事以外目に入らないようになってきます。何故かというと、その時間内で終わらすには他の事を考えている暇なんてないからです。縛りがあるからこそ、その中で何とかしようと行動し始めるので、その時間の密度が濃くなっていきます。他のことを考えている暇などなければ、集中できます。したがって、短い時間を決めるというのが、割とお手頃な『集中力を高める方法』ということになりますね。これは学習だけではなく、何にでも言えることです。但し、注意として制限があるだけでは駄目です。その時間制限内でやる『内容』も決めないといけないということです。制限時間が決まっていても、やる内容が決まっていないならば、いくらでも内容を緩くすることができ、いつまでたっても切羽詰まった『期限』が感じられないからです。例えば、電車に乗り遅れそうな時も、いつもだったら絶対間に合わないという時ですら間に合うことがあるのは、電車の発車時刻という期限が迫っていて、電車に乗るために必要な事以外の事は目に入らなくなり、最短距離で『電車に乗る』という目的に向かって進んでいくからです。電車に間に合うかわからないっていうときには、重要に感じない物は飛ばしますし、やらないとならないことはいつもよりはるかに短い時間で終わらせます。これができるのは『電車に乗るのに必要なこと(やる内容)』が制限されているからですね。縛りや制限があるからこそ、その中でどうにかしようと自分の中で意識が変わっていき、自分の行動に創意工夫が出てくるはずです。



 山一面に溢れる木々の温もりに水のせせらぎ。どれほど走り回っても行き止まりのない大自然。「となりのトトロ」には、生き生きと子供たちが走り回ることのできる田舎の風景が描かれています。監督の宮崎駿さんは、子供たちが大自然の中でイキイキと遊びまわって欲しいという願いを込めて、この作品を作ったのだそうです。そんな宮崎駿さんが、マンガミュージアムの館長でもある養老孟司さんとの対談の中で、「トトロを見た子たちが自然の中で遊びたいと思ってもらえたらと願ってこの作品を作ったのに、トトロが好きで部屋に閉じこもって何度も見ていると嬉しそうに話された時には複雑な気持ちだった。」と語っています。対談で宮崎監督は、トトロを例に出して、映画の情報量と現実の情報量について語っていました。曰く、確かに映画ではイキイキとした自然が描かれていて、それも「事実」だけれども、一方で、実際に自然の中で遊べば気持ち悪い虫も沢山いるし、汗でベタベタになる。そういうものも含めて、実際に触れることの情報量は映像でみることと比較にならないのだそうです。

 中学校に上がると、今までの習い事に加えて部活動、それから勉強することも増えてきます。そもそも学校の時間も小学校よりも長くなる。そうなると、今よりもずっと生活は忙しくなります(もちろんそれが楽しいのですが)。僕たちが中学校に入るまでに行って欲しいことの一つは、教科書の知識に実際に触れることです。理科で植物が互いに重なり合わないように葉をつけていると習ったら、野山に混じって実際に植物を見てみる。社会の授業で金閣寺が出てきたのなら、休みに連れて行ってもらう。そんな風に実際の目で見て、手で触れて、ワクワクを感じて欲しいのです。幸いなことに、京都の西京区周辺は、自然に触れたければ西芳寺川の辺りにいけばすぐに山があり、歴史的に有名な寺社にもすぐに行くことができます。日頃当たり前に接しているかもしれませんが、他県からみたら、こんなに好奇心を刺激するのに適した地域はありません。せっかくそうした環境があるわけなので、ぜひぜひ今のうちに本物に触れる経験をしてみて下さい。先取りで覚えた計算公式よりも、国語の問題を解くテクニックよりも、小学校のうちにつけた好奇心こそが、さらに多くのことを学ぶ中学校で、みなさんの1番の力になるはずです。



中学の理科は小学校で学習した内容より深く詳しく学習していきます。生物や地学分野の 単元では多くの用語を覚える必要がありますし、物理や化学分野の単元では計算問題が出 てきます。しかし、中学で1から新しく勉強することが多く、理科の場合、小学校の範囲 を改めて復習しておかなければならないということはそれほど必要ありません。全範囲を 復習するには時間がかかりますので、どちらかというと算数や社会の復習をしておいたほ うが中学の理科の勉強はスムーズに進むと思います。とはいえ、中学に入ってから理科の 授業で困らないために確認してほしいがいくつかあります。それは計算問題ですが、具体 的には①比例、②比例式(12/12(土)の中学準備特別土曜講座で講義予定)、③濃度の計算の 3つは理科でよく使う知識なので、算数の復習でしっかり確認しておくようにしておくこ とをお勧めします。特に②の比例式においては様々な単元で扱いますので、できるように しておくとかなり中学理科の計算が楽になります。また、小学時代の理科は、身近にある ことがテーマとなりイメージがわきやすく、覚えようとしなくてもテストではよくできた という人も多いと思います。中学、高校と進むにつれ、序々に理科は目で見えない抽象的 な内容へと細かくなっていきます。目に見えない抽象的な内容を理解することは難しく、 小学校では好きだった理科が中学になると嫌いになってしまう生徒もいるようです。(全国 学力調査のアンケートによると、小学校では82%の人が好きだった人が、中学では 62%に減少しているとの結果も出ています。)したがって、小学校では参考書で沢山の知 識を覚えるというよりは、星を見たり、自然と触れたり、家庭でできるちょっとした実験 をやってみたり、実際の体験を通して「そうか、だからか!」と科学的根拠を楽しく学ん でほしいと思っています。また、「何故?」と新たな疑問を持つことも大切だと思います 。博物館や科学館へ行くこともお勧めですね。



 普段あたりまえに行っている「読む」ことを利用して、ちょっと遊んでみたいと思います。試しに下の文章を丁寧に読んでみてください。

「ほうれんそうを食べると超人的な力を発揮するポパイ。アメリカで大人気のポパイは、初めはほうれんそうを食べるのではなく、にんにくの臭いを嗅ぐことで力を出していました。ある時、にんにくが無くて偶然目の前にあったほうれんそうを口にしたポパイは、いつも以上の力が出せることに気がつきます。以後、ポパイはピンチの時にほうれそんうを食べるようになり、やがてほうれそんうがポパイの代名詞となりました。」

 アメリカのヒーロー、ポパイについて簡単にまとめました。わたしたちは通常、カタカナとひらがな、そして漢字が混ざった文章を日本語として読んでいます。文章を読む際、この3種類を使い分けていることで、わたしたちは内容をより速く理解することができるのです。  かな文字と漢字を使い分けることの凄さを感じるために、「abさんご」という作品の一部を抜粋してみたいと思います。

「おもいちがいをしている者をはずかしめまいと、はじめからそのつもりだったふうにさりげなくもてあしらうのはしぜんなたしなみであるから、十ねんあまりふたりだけで向きあってきた卓に三にんぶんの皿が並べられていったとき、親子はかおを見あわせはしたがさえぎりはしなかった.」 〈黒田夏子「abさんご」〉

 意図的に漢字を使わずに書かれたこの作品は、前のポパイの文章に比べて、かなり読みづらくなります。漢字とかな文字を使い分けることには、文章をスムーズに読ませるという利点があるのです。

 スムーズに読める一方で、文章を読む際、わたしたちは気をつけないと思い込みで読んでいます。先ほど「丁寧に」読んで欲しいと書いたポパイの文章、途中から「ほうれんそう」が「ほうれそんう」となっていたことにお気づきでしょうか。自分では丁寧に読んでいるつもりでも、案外思い込みで読んでいることが多いのです。

 中学校に入るまでに身に付けて欲しい力のひとつが「正しく読む力」です。ポパイの例は思い込みの根強さを示す典型ですが、他にも正しく読むために必要な力があります。こちらをご覧下さい。

「主体の意識=身体の働きかけを通じて、一つの単語、一つの文の意味作用が垂直次元で深化し、単純と見えたものがカオティックに流動化し、瑣末と見えた細部同士が不意に共鳴し合い、意味が冪乗化(べきじょうか)し形式が豊饒化するとき、――そのとき初めて「読むこと」という「媒介」はその真の潜勢力を発揮したことになる。」〈松浦寿輝「媒介の倫理」〉

 この文章、声に出して「読む」ことはできても、内容を理解するという意味での「読む」のは相当大変です。内容が理解できない最大の理由は、聞きなれない語が多いことにあります。正しく読むために必要なもう一つの力は、知らない言葉を読み流さないでしっかりと辞書を引くことです。

 中学校では、「言葉で理解する勉強」が求められます。そのため文章を正しく読む力が絶対的に重要なのです。実は、中学校に入って急に成績が下がってしまう子のほとんどが、科目以前にここで躓いています。思い込みで読まないことと知らない言葉をスルーしないこと。このふたつをきちんと守った文章の読み方ができれば、中学校の勉強では絶対に躓きません。中学校に入って、いいスタートを切るために、今のうちから「正しく読む」ように心掛けましょう。



算数の問題を解くうえで中学になるまでにこれだけは身につけておいてほしいこと。 まずは、①「計算問題以外は必ず最初に式を書こう。」です。文章題を解くときに式を書 かずにいきなり筆算をする子がいます。問題文の意味をほとんど考えずにとりあえず計算 。そして、出てきた数字が正解ではなさそう(?)と感じたら、違う計算を試す。という ようで、これって、意外と多いですよね。そういった子は、なぜその計算で答えが出たの かを質問すると全く答えられません。当然ですよね。問われている内容を全く考えずに計 算をしているのですから。これをやっていると、何問解いたとしてももちろん力がつくこ とはありません。そこで、計算問題以外は、必ず式を書いてから計算をする。徹底させて ください。もし、式が書けないようであれば、理解度は赤信号です。一からやり直す必要 があります。ぜひ、お子さまのチェックをしてください。 次に、②「できるだけ暗算しよう。」です。小数・分数の計算を確実に早くできるよう になることはもちろん大事です。(この内容は理科と絡めて別の回で詳しくお話しさせてい ただきます。)でも、中学数学で意外と差がつくのは暗算ができるかどうかです。(2ケタ )×(1ケタ)や(3ケタ)×(1ケタ)のように1ケタの数を書ける計算は必ず暗算しましょう。計算 が得意な子は2ケタを書ける計算も暗算でやってみる。もちろん、わり算も1ケタをわる計 算は暗算です。できれば(2ケタ)+(2ケタ)ぐらいも暗算したいですね。「筆算でてい ねいにしなさい!」と低学年から強く言われているので暗算することに抵抗があるかもし れません。でも、6年になっても、24×2や120÷10を筆算しているのを見ると、問題量の多 い中学校の定期テストを乗り切れるかなぁと不安になります。ここは、ぜひ暗算の練習を させてみてください。 以上は、基本的な心構え編です。まだまだたくさん注意していくべき点がありますが、 学習方法等でお困りのときはメールでご質問、ご相談をお願いします。お待ちしておりま す。

 小学校のときはできていた子が中学に入って段々成績が落ちていくのは珍しくありません。この大きな原因は「学習習慣」が身についていないからだと思います。 中学に入学してまず必要なことは、勉強 小学校のときはできていた子が中学に入って段々成績が落ちていくのは珍しくありませ ん。この大きな原因は「学習習慣」が身についていないからだと思います。中学に入学し てまず必要なことは、勉強そのものより勉強のやり方を身につけることです。ある生徒の お話ですが、シードゼミ生の中には毎日決まった時間に1枚ずつプリントをこなしてくれ ている小学生がいます。この生徒は週1回算数の授業の終わりに7枚プリントを宿題とし て課しています。毎日お風呂入る前に決まって1枚のプリントをしているようですが、こ うした決まった時間に机に向かって座る習慣をつけることが本当に大切です。1日15分 程度でもかまいません。勿論、日曜日もやると決めた方がいいです。サボり癖のある人ほ ど、毎日家庭学習をしたほうがいいですね。1日さぼると2日目もサボりたくなります 。2日サボると3日目に再開することがつらくなります。人の行動にも「慣性の法則」は 成り立っているようですね。1度止まってしたものを動かすエネルギー(やる気)は、続 けている物をそのまま続けるために必要なエネルギーよりも、大きいのです。また、宿題 の枚数としては多く思われるかもしれませんが、毎日少しずつ継続させて、学習した内容 を忘れてしまわないよう「定着を図る」という意味も込めています。中々身に着くまでに 時間がかかると思いますが、一度ついてしまった癖は中々取れません。中学に入るとこの 「勉強するクセ」は大いに生きてきます。小学校のように前日に告知されるテストではな く、中学校はテスト1週間前になると部活動が停止し、テスト勉強週間が設けられていま す。その1週間をどう過ごすかというのは「勉強するクセ」がついている子と「勉強する クセ」がついていない子では結果は見えていますね。なんとか、中学に入るまでに「勉強 するクセ」を身につけておきましょう。  



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